2008年5月23日金曜日

天を斬る 第二十六話 血斗暁七ツ

最終回。

権田さん、
冒頭で最終回をしめくくる食い気キャラ全開。
何食べてるの?鰯?

視聴者にも凸凹トリオにも、
三人の行動の経緯が明かされない早い展開で、
よそ見をさせない結束脚本。

旅籠の武士を人質に取っているときの、
牟礼さんの一挙手一投足が
猛烈にカッチョいい。

碁盤か何かに腰掛けてるのか、
画面左いっぱいに刀の柄が映るシーンなんて、
このままパソコンの壁紙にしちゃいたいほどニクイ。

中でも牟礼さんの横顔UPが、
犯罪的なまでの美しさ。ぽわわーん。
この計算された撮影の仕方は、安達撮影?
と思っていたら、やっぱり安達撮影。グッジョブー!

万五郎の、
「鬼どす」
あとで
権田はんの受け売り」
として、二度もこの考え方が出てくるのは、
もしかして、最終回で言いたかったのはこれだったのかなと、
自分も義を見てせざることがない様に、反省しちゃいました。

権田さんの、駆け引きの台詞もさすがにうまい。
終盤では、さりげなく凸凹トリオを援護するのも心憎い。
気は優しくて力持ち 権田半兵ヱ!

三人はそれぞれ別々な道を歩いていったけれど、
きっとどこかで、その道はまた、同じ道に通じるのではないか。
そんな予感のラストです。

ちなみに、長州方のボスって、舟橋元さんですよね?
なんか、毎回ファン魂を試されている気がするー。
お願いだー名前を出してー。


さて、全26話、
今度こそ録画コンプリート!
 ヤフー!
あとでDVDに焼きなおしながらチェックしなければ。
・・・そして焼きながら、また嵌るに違いない。


これで、今日からはまたモノクロの左右田さん。
でも第4話ぐらいからの登場だったよなー。ちぇー。


全編見終わって今おもったこと
サラリーマンNE0のセクスィー部長
もしかして、牟礼さんがモデルなのでは・・・。あの色気。

天を斬る 第14話から最終回までDVDで



2008年5月22日木曜日

天を斬る 第二十五話 春雷の中の女

ゴン様3分クッキング。
��BGM 「おもちゃの兵隊」渡辺岳夫アレンジで)

キッチンを仕切る権田さん
権田さんとクッキングしたいよー。
百太郎、ちょっとかわれ。
全編とおして、ここはかなりの名場面。

しかも、炊飯という場面を入れて、
雨宿りに来た女から目を離すという
自然な筋書きを演出している。何と巧妙な。

しかも、
久々の
左右田一平ファンサービス!
ブラボー、結束組。 ブ ラ ボ ー !!

踊る大捜査線じゃないけど、
「天を斬る ――料理人、権田半兵ヱ」
やりましょうよ!
安達撮影で。(うわー、もう馴れ馴れしく呼び捨て)

この回は、ビターというよりも、後味の悪い結末ですが、
それと引き換えに、牟礼さんたちが城代家老の
ところまで押しかけていくという、
有り得ない大胆な筋書きがファンサービス。

ここで、無愛想な牟礼さんにかわって、
権田さんが、お役人らしく言外に何か含んだ感じで
探りを入れるのがいい場面。

で、放送開始後約35分経過、
この円満解決は、初見でも早すぎると思ったんですよ。
あーもー、ここからが、孔明の罠ならぬ
結束の罠。

一転奈落の底。

あの若者が、腰元の名を呼びさえしなければ。

しかも、いままで、二人きりになれば
ヒシと抱き合い、名前を呼び合い見詰め合うばかりの
ラブラブっぷりを見せていたのは、この伏線だったかと。

腰元は、辛い秘密を胸に、
若者と家庭を持つか、あるいは共に死ぬるか、
二つに一つと決めていたに違いないのに、
なんという運命のいたずら。

櫻井さんのつぶやきが、まるで詩人のようで、
同じく意味深な台詞の多かった沖田役を彷彿とさせます。


えー、明日もう最終回ー?

天を斬る 第14話から最終回までDVDで

2008年5月21日水曜日

天を斬る 第二十三話 石に咲く花

今、時代はゴン様。ゴン様は千里眼。

しょっぱなから、百太郎の、人柄のよさが光る!
このあいだのお菰さんの件でもそう思ったけど。
アンタ間違いなく竜宮城行きだ。

そこで、凸凹トリオと
宿場口で造花を売る老人との間に会話が生まれ、
さらに権田さん登場で、
いつもの磐石な結束前フリ。

この回も、ベタに見えて実に美しく印象的です。
造花を買う亡き若侍の行動は、
最低限の贖罪と見るべきかもしれないが、

それを善意と受け取り、希望の光として
帰らぬ父を待つ武家の令嬢と老臣。
令嬢が少し知能の発達にさわりがある様子が、
無邪気なほどに一途で純真な心を描くことに奏功している。

老臣はおそらく、主人に何か変事が起きたことを
悟っているに違いない。
しかし、令嬢には言い出せない。
さらに、今となっては、この令嬢を守るものは
自分しかいない。

路銀も尽きた今、令嬢のつくる造花をなぜか高値で買う
若侍の好意を受けて生きる以外に術はない。
老臣は、この若侍と主人の間に、
なにか関係があったことに、気付いていたのかもしれない。

しかし、さすがは年の功、聞かない方がいいと
悟っていたのかもしれない。
そして、貧窮しながらも、この令嬢の一途に信じる心を
ただひとつの救いとして生きているのではないか。

この令嬢、知能面がいささか、といえども、
武家の礼儀作法はバッチリと躾けられて、
父が帰るまでは、仮住まいといえども家を守るのだという
気概が台詞にあらわれていて、実にケナゲ。

二人は、石になったのかもしれない。
でも
待つ身は辛いもの。
二人の行動は一見無意味で、実は、信じるという
人間の持つ念の強さが迫ってきます。

ラストで、なぜ塚のまわりに咲く花が
「ふと、目をあらわれるように美しい」
のか、視聴後の心に残るのもニクイ。


やっぱり、撮影の人安達さんじゃなかったなー。
これは、シリーズ終わったら、
安達撮影の回を洗ってみるかな。


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2008年5月19日月曜日

天を斬る 第二十二話 春の祈り

権田さん、昼酒。
ところでこの湯呑みって、「雪割人形」で使っていたのに似ている。

雪深い国での、祠をめぐる若い大工と武家の娘の
ハートウォーミングな心のふれあい・・・

と思いきや。
いきなり殺人事件の渦中。さすが結束。


しかし、どーして、人形劇三国志の関羽雲長にして
雲霧仁左衛門の小頭・木鼠の吉五郎でもある
カッチョイイ石橋蓮司氏は、
若い頃こういう癇の強い役どころが多いのか。

やっぱり氏の演技力の所以か。
人斬りをして、
櫻井さんと権田さんが呑んでる居酒屋にやってきて、
酒を注文したあと、権田さんのお酒追加の声に、
はじめて他に人が居ることに気がつくこの、
狂気じみたリアルさ。
ここって、脚本に書いてあったのかなー。

それはさておき、
雪の中から登場する黒尽くめの牟礼さんが、
くやしいほどにカッコイイ!
連日栗塚ファンサービスじゃん。

左右田ファンにもサービスお願いします。
是非に!

ジモターが藁沓穿いているのも芸が細かいが、
万五郎と百太郎も、いつの間にか藁沓を調達しているのも
いい演出です。
武家は藁沓を履かない。
封建な感じが強調されて、実に結構です。

今日も、キャメラワークが渋かった。
終盤の橋の場面なんて、カラー作品なのに
モノクロのような撮りかたで、
無駄がなく、緊迫した場面によく合っていました。

あー、やっぱり・・・な、結束ビターエンドでしたが、
万五郎が、、ボランティアでの祠再建。
救われるシーンでした。

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2008年5月17日土曜日

天を斬る 第二十話 雪割人形

権田さん、今日もER

今日は、結束神脚本ももちろんだが、
キャメラワークの勝利の巻。

すばらしい!
蝋燭や竈の火の撮りかたまで、
意図的に注意したとしか思えない、
美しいショット満載!

グ ッ ジ ョ ブ

冒頭、さっそく災難に遭って、
視聴者にはその素行が分からない若侍の、
女中に人形をやる、その行動と表情が、
血気盛んながら、常日頃、下々をねぎらう優しさにあふれた、
英明な若者であろうことがうかがえる。

瀕死の若侍を茶店に匿った牟礼さんたちは、
追っ手を余裕の機転でかわす。

牟礼さんが、珍しくお茶を飲んでいる!
��いや、しかし、氷が張るほど寒い日の設定だから、
中身はやぱりお酒かも、と穿ってみる)

権田さんの手当てもむなしく、
既にトリアージは黒色だった若侍。
ここで、お経をあげる万五郎と、
合掌のしかたが違う権田さん。
宗派の違い?

邸におもむき、娘から証言を得ると、
今度は娘が危ないと悟った牟礼・櫻井・権田、
すぐに押し寄せた追っ手との乱闘。(サービスシーン)

特に牟礼さんファンに配慮。
あいかわらず、
「いち、にっ、さん、はい いち、にっ、さん」
な、鈍栗殺陣なのだが、見目麗しいから許す。

しかも、女心を鷲掴む、心憎い行動までとり、
権田さんに
「女の子にモテるだろう」
と、褒められて満更でもないような表情がまた、
栗塚ファンサービス。

左右田ファンへのサービスもお願いします。

そして、今日の主人公たる娘役に、
件の雪割人形のような、細い目の女優さんをあてたのも、
キャスティングの妙!

行き掛かり上、牟礼・櫻井権田の三人に
仇討ちをしてもらった格好の娘だが、
それで良しとせず、剃髪して主人の菩提を弔いながら、
雪割り人形を作りつづける。

そんなに責任を感じなくても。
これは忠義?
贖罪?
という向きもありましょうが、

この珠玉の演技を見る限り、
一見、消極的な勤行三昧の生活を送るかに見える娘の毎日は、
強固な意思による、積極的な行動に思えてなりません。

物言わず、念仏して人形をせっせと作る、
この姿の、凛々と美しいこと。
吹雪のシーンなんて、
今、「雲霧仁左衛門」(山崎努版)を見ているのかと
勘違いするぐらいに美しい。

今日も深かった。
そして、
勝手にMVPに撮影:安達重穂 氏。


ところで、大沢孫兵衛を笑ってはいけない。
したっぱ役人が、偉い人に報告するときは、
��1世紀だってこうです。特にお役所。

特に、自分の坐っている椅子が帯びている任務をないがしろに、
出世のための椅子取りゲームの、ただの椅子だと
思っている怪しからぬ手合いは、
部下の名前などいちいち覚えていないものです。

天を斬るトリオは、
そんな輩とはもちろん住む世界が違います。
上司にしたいよ、権田さん。

天を斬る 第14話から最終回までDVDで

液晶テレビ談義

熱血ちゃんばらレビューに、視聴覚機器の充実は必須事項。
みなさんのお宅は、既に地デジ対応ですか?
EIZO 液晶 テレビ 地デジ 


2008年5月14日水曜日

天を斬る 第十九話 幽鬼

侍の魂を手離した、あきれた侍・権田半兵ヱ
ここで、権田さんが食い気キャラであるだけではなく、
地獄耳キャラでもあることが視聴者に明かされる。

しかも、凸凹トリオが待つボロい旅籠に到着早々、
熱燗一升と、夜食おにぎりを注文。
相変わらず給食係をつとめている。

牟礼さんと櫻井さんは、
行き掛かり上、侍の用心棒を引き受けて宿場はずれの
祠に潜んでいる。

そこへ、冒頭でボロ旅籠で投宿を断られた
浪人と、病身の弟子とその妻の三人連れが
うろついている。

この浪人、弟子かわいさに連れ歩いているかに見せかけて
その妻女に横恋慕の下心が、
実在したかもしれない話だ、と、背中が寒くなります。

さて、お弁当を差し入れようと、
権田さんと凸凹トリオが出かけると、道端で
呼吸不全に陥っている弟子を、妻が介抱しているのに出会う。

権田さん、
結局、冒頭で投宿できなかった旅籠に連れてきて
手厚く介抱。

病身の弟子は、師匠の人品高潔を露ほども疑わず、
病床にあっても師匠のことを気にかけている。
が、視聴者には、その師匠は胡散臭い人物らしい
場面が次々と披露される。

苦しい。
純真な瞳は、実は時に曇った目と同様であることがある。
一途に信じる気持ちが、目を曇らせることがある事実を
結束先生は痛いほど抉り出す。

しかし、そうであったとしても、
純真であり、一途であることは潔く、真実美しい。

いつものビターエンドでしたが、
今日の脚本はいつにも増して深かった。
一夜の悲劇も、ボロ旅籠の主人夫妻には
迷惑な他人事というのも、リアルです。


明日は、「雪割人形」!


しかし、川谷拓三も、芸歴長っ!


天を斬る 第14話から最終回までDVDで

2008年5月13日火曜日

天を斬る 第十八話 暁の脱出

ホールマネージャー権田半兵ヱ
たすきがカラフルで、いかにも借り物感があってニクイ。
白い前掛けが似合う男:左右田一平。

本日、食い気キャラ全開!!!!

ちくわを齧りながら、
ケチ臭いキッチンマニュアルを暴露して
メニューを解説し、オーダーを取る。

ダイスキな回のひとつです。

行き掛かり上、やくざに身売りした牟礼さんと櫻井さん。
同じく、ケチな旅籠に身売りした権田さん。

凸凹三人組:孫兵衛、万五郎、百太郎は、
途中の茶店で女衒(ぜげん)と娘の二人連れと行き合う。

冒頭で袖振り合う人は、必ずと言っていいほど
伏線なので要チェックな結束脚本。

案の定、
その後やくざに追われる会津の若侍と、幼馴染らしい娘は、
権田さんが臨時ウエイターを勤める旅籠で
ばったり再会。
もちろん、凸凹トリオもここへ移動。

売られてきたとはいえ、物慣れない娘を
優しく庇う権田さんが、権田さんが、眩しい!!!


権田さんは、ちゃっかりお弁当まで作って
��人揃って高飛びの予定が、
若侍を匿うことになり、みんなで篭城状態。

指をポキポキ鳴らして
ウォーミングアップの権田さんと、
お銚子からお酒をラッパ呑みしてる牟礼さんが
好対照。

いやー、結束脚本って、会津公ヒイキ気味なのが、たまんない。
やくざに包囲された旅籠で、
会津の若侍は気骨あふれる熱弁をふい、娘は涙にくれる。

牟礼さん・櫻井さん・権田さん、青臭いと分かっていながらも、
全力バックアップ。

ひとり寂しくとり残された娘に、
櫻井さんは、やくざから分取った小判の包みを
惜しげなくそっと与えて、会津に帰るように諭す。

街道をひた走る若侍。
その背中に、ひとつの歴史が記されているかのようだ・・・。

今日は権田さんのサービスシーン満載!
大満足ですー。
いつもより余計に権田権田と連発してしまいました。

ところで、
若侍役:小川真司さん・・・って、
あの?
横光の三国志の、ナレーションやってた、あのお方?
てことは、
大長今の、チェ尚宮の兄貴の吹き替えの?

だみだ、若いし、熱血すぎて、全然分からなかった。

天を斬る 第14話から最終回までDVDで



鱧百品、豆腐三百

万平旦那の忘れられない台詞
「鱧百品、豆腐三百と言ってな」
お豆腐という食材の、レシピの多さを誇る、お料理好きならではの台詞。