2008年8月18日月曜日

帰ってきた用心棒 第一話 道を教えた娘

帰って キタ━(゚∀゚)━!!!!!!! 
傷寒論だけは読んだ品田万平
「これでも『傷寒論』だけは読んでいる」
と、豪語(?)する万平旦那

冒頭の茶店に出ていた判じ絵、解読できないのが悔しい。
結束組は古梅園の看板の例もあるし、
そのこだわりを、受け止めきれない己の浅さが不甲斐なし。



さて建仁寺の近くに住む剣豪に、
入門志願の田島次郎、上洛。道を尋ねるが、
「けんにんじ?」
「けんねんさん?」
で、話がなかなか通じない。

「けんねんさんどっしゃろ?」
「いや、建仁寺だ。
 建は建白建言の建、仁は仁者仁愛の仁だ」

田島次郎の初登場として、さすがな結束脚本
話し相手がおなごと思って侮ることもなく、折り目正しく、
しかもどうやら剣の道を究めようとしている爽やかな若侍を
抜かりなく演出。

しかし、慕ってきた剣豪は、
偶然入った飯屋で昼から呑んだくれる凋落ぶり。
この辺の田島くん、軽く失望しながらも、

「いや、きっと、剣を取ったら凄いに違いない」と
気持ちを引き立てて、内弟子希望を続ける様子が、
一途で実にいい。

剣豪、呑んだくれるだけでなく、借金も嵩んでいる様子。
田島くんに席を外させ、刺客商売を引き受けてしまう。

田島くんが野宿しようとしていた寺(けんねんさん?)へ、
突如として乱入する侍の群れと剣豪。
当然のように剣豪を庇う田島くん

そこで、結束ファンサービスの
田島、本気(マジ)モードの下駄脱ぎ。
うーん、血風録の、「菊一文字」ラストの殺陣を彷彿とする。
あの時も、沖田、病身をおしてマジモードだった。

そして用心棒の旦那とのファーストコンタクト。

剣豪は、どーも不摂生から来る生活習慣病の類?の模様で
発作。苦しい息の下から、刺客請負の経緯を語る。
用心棒の旦那のすすめで、田島くんは地理不案内なはずの、
夜の京都で医者の家を探す。

そこで、お約束の品田万平登場!!!

医者でもないのに、アンタなぜ医者の家の玄関にいるのだ?
視聴者と田島くん共通の疑問に、
ギャグマンガ日和なみの、ありえん込み入った経緯を、
心なしか得意げに語る万平旦那

二人で、急いで推定けんねんさんへ引き返すと、
倒れたままの剣豪を取り巻いて、お役人様の網。

現場から立ち去ってしまっている用心棒の旦那へ、
一途な田島くんが疑念をいだくのも、
客観的で冷静で風任せで人がいい万平旦那もみどころ。

一方、用心棒の旦那はお得意の取引。

この素早い行動が、田島くんの疑惑をますます深め、
さらに遠藤辰雄さん扮する金貸しが、
田島くんをけしかける小ずるい作戦に出るも、

推定けんねんさんの境内で、
その疑惑が一瞬にして氷解するところは、
三人の浪人それぞれの頭のよさが出ていて名場面。

遺された娘、台詞は少なかったが、
かえって武家の娘らしさが出てて良かった。

京弁じゃなかったから、父たる剣豪は東国の出で、
家庭を持った後に名声を得、
のちに上方の剣術指南役にでも就いて皆で移り住み、
その後、道場の経営も始めたのだろうか。
(だが墓地シーンでの裏づけ享年「五拾四」とは、
 今の感覚だと早すぎる。悪性腫瘍設定?)
と、
サイドストーリーまでをも匂わせるのが見事。

娘が寺に入ったのも、きっと近隣に身寄りもなく、
父たる剣豪が、小太刀の腕一本で入洛したのでは、と
家庭環境の推測を強めます。
あいかわらず、行間冴え渡る結束脚本

京弁じゃない娘と、
爽やか若侍役の島田さんのツーショットとくれば、
新選組血風録の「菊一文字」・「脱走」。
半井玄節の娘という設定だった、お悠さん。

下駄脱ぎマジモードといい、田島次郎
沖田役との相似のメッセージが、
サブリミナル効果的に発せられているように
思えてなりません。

ちなみに、
「脱走」での、問題の(?)デートシーンについて、
皆様ご存知の辰七さんが、面白いレビューをお書きですので、
記事にリンクさせていただきます。
http://kamada.exblog.jp/9432777/

それはさておき、ネッ友の千華さんから、
本音チェッカーを教わったので、↓万平旦那でやってみました。

基本的に、愛されているようで嬉しい。

7 件のコメント:

  1. かもんさん、こんばんは~。
    ネット復帰されたのですね。
    お帰りなさいませ~。
    また、かもんさんの熱くて濃いレビューを拝見できてうれしいです。
    とはいえ、私は「帰ってきた用心棒」はほとんど見ていないので、せっかくの「本音チェッカー」もイマイチ分からなかったのですが…。
    うん、確かに。かもんさんのおっしゃるとおり、万平旦那は基本的に周りの方たちから愛されていらっしゃるようですね。(^^)

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  2. こんばんは
    私のつたないレビューをリンクされるとは(笑)。
    千華さん、はじめまして、かもんさん経由で千華さんのHP拝見しました。「燃えよ剣」の思い出話共感すること多しでした。
    失礼、かもんさん私もレビュー記事書くぞ。私は基本的に田島次郎は労咳なし、職務なしの沖田総司だと思っているのですが。万平旦那との会話今後期待ってことにしますね(笑)。

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  3. 大炊かもん2008年8月21日 22:01

    千華さん ネタありがとうございました。
    実は万平旦那、双方向にすると、
    ものすごく腹黒くてプチショックでありました。
    さこみつブームが一段落したら、
    用心棒シリーズもぜひぜひご覧になってください!
    栗塚さんの美貌と、一挙手一投足に惚れること請け合いです。
    そうそう!
    「赤壁―Red cliff」、11月1日本邦公開!!
    関羽チェックに、念のため多分劇場へ推参!であります。
    辰七さん こんばんわ。
    つたないだなんて、またまた、ご謙遜をぉー。
    >田島次郎は労咳なし、職務なしの沖田総司
    するとやはり、沖田ファンサービス!
    さすが結束先生、心得てはるぅ  ですね。
    あの下駄脱ぎマジモードは、
    特別に沖田ファンでなくても、見てるだけで
    何だかテンション上がってしまいます。
    こうしてまた、結束組の罠にまんまと嵌る視聴者一匹。
    毎日、罠に嵌りっぱなしで、レビューが追いつかず(>_<)
    流派によって違うが、やはりここは一番、
    天地正大流の食養生で、気合を入れなおさねば。

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  4. かもんさん、こんにちは~。
    私のネタふりに同意してくださってありがとうございます。
    そうそう、なかなかこちらの狙ったようには結果が出てくれないんですよね~。
    でも、納得の一枚?が出てよかったです。(^^)
    用心棒シリーズは、本放送のときに確か見ていたはず…なのですが、わ~ん、すでに記憶の彼方です…。
    さこみつブーム…いつになったら一段落するんだろう?(笑)
    「赤壁」では、関羽はあまり話題になっていないけど、どうなのかしら。私もかなり気になっているので、みなさんの評判を聞いてから、劇場に足を運ぼうかな…と思っているんですが…これってずるい?かしら?
    辰七さん、初めまして。
    私のHPにおこしくださったとのこと、恐縮です。
    ほとんど「萌えよ剣」のことしかないサイトですが、共感していただけたとのお言葉、同志を得たようで、とてもうれしいです。
    辰七さんのブログも、チラッと拝見してきたのですが、司馬遼太郎記念館での「燃えよ剣」上映会に行かれたのですね!
    私も実は、シノビリカさんにお誘いをいただいていたのですが、私用のため参加できずじまいでした。(T_T)
    辰七さんのブログで、偶然シノビリカさんのお名前を見つけ、ネット世界でのつながりの不思議さに驚き、ちょっぴり感激もした次第です。
    これを機に、これからもどうぞよろしくお願いします。
    かもんさん、貴サイト経由で私信メールのようなことを書いて、しまってすみません。m(__)m

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  5. 大炊かもん2008年8月22日 18:16

    千華さん こんばんわ。お加減いかがですか。
    Red Cliff 本邦公開予告を燃料に、
    実は、関羽溺愛三国志関係のブログを、
    このたび、こっそり独立させました。よろしければ、
    戦国無双プレイの合間にでもチラ見してやってください。
    ROM専の方々の誘導も兼ねて、URL書かせていただきます。
    →落雁の城 ブログ弐【落雁城内関帝廟】
    http://guangong-love.jugem.jp/
    ��過去ログの重複・画像のUPはボチボチ整備します)
    >気になっているので、みなさんの評判を聞いてから
    映画、諸外国の相場に比べて、高いですもんねー。(>_<)
    でもでも、中国公式サイトの、予告編8分バージョンを
    見る限り、さすが、戦闘シーンは大画面推奨っぽいですよ!
    千華さんご贔屓の姜維は、
    時系列的にちょっと無理で残念ですね。
    でも、趙雲はきっとファンサービスシーン有り!!
    >辰七さんのブログで、偶然シノビリカさんのお名前を
    印象的なお名前だったので、千華さんのところで
    以前にコメントを拝見したこと、わたしも覚えていました。
    こうして、コミュニケーションがリンクしていくって、
    ご縁の不思議を感じます。ありがたいことです。
    辰七さん、シノビリカさん、ほか結束ファンの皆さん、
    今日は三国志話ばかりしてスミマセン。
    引っ越してますのでご寛恕ください。
    ��孔夫子搬家になりませんように・・・いや、なってるか)

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  6. こんにちは。
    前回のコメント、全然かもんさんの名レビューの事書いていませんでしたね(笑)。失礼しました。かもんさんのあくなき追求すごいですね。画面の裏まで探求とは、なんとか当時の道具係かスタッフの人とお友達になって詳しく知りたいと思いますね。結束さんの話はミステリー構成もうまいと思いますね。浪人の旦那が田島くんの幻の師匠殺害の犯人かと視聴者におもわせたり。このシリーズ初めてみた人なら、ひょっとしてと思わせると思います。万平旦那の登場も楽しいですね。裏通り先生の萌芽でしょうか(笑)。三国志ネタにも食いつきたいけど、吉川三国志の記憶と最近みた中国テレビ版三国志でいけるかな。ごめん脱線ご容赦ください(笑)。

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  7. 大炊かもん2008年8月24日 14:22

    辰七さん こんにちわ。
    ただいま、天地正大流で食養生中です。(>_<)
    >画面の裏まで探求
    願わくば、裏の裏まで探求したい! のですが、
    まだまだです。宿題いっぱいです。
    どこから手をつけてよいやら・・・。
    >当時の道具係かスタッフの人と
    まだ気付いていない結束組の罠が、
    きっとたくさんあるはずで、撮影秘話熱望です。
    >結束さんの話はミステリー構成もうまい
    この、目が離せないほどの上手さは、
    人間業とは思えません。
    しかも繰り返しの鑑賞に耐えるなんて、
    神々しいまでの秀作揃いですよね。本当にスゴイ。
    >吉川三国志の記憶と最近みた中国テレビ版三国志
    もちろんイケますよ!
    中国TV版は、もしかして、李法曹主演の「諸葛亮」ですか?
    ��誘導)
    →落雁の城 ブログ弐【落雁城内関帝廟】
    http://guangong-love.jugem.jp/

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