2008年6月18日水曜日

俺は用心棒 第十九話 眞葛ヶ原にて待つ

��タ━(゚∀゚)━! 用心棒シリーズカラー作品。
へしこに辟易 品田万平
小料理屋で「へしこ」に辟易する品田万平

ここんとこ、
ビックウェイブなハイライト続きでイヤッホゥ。
テンションがあがりっぱなしで、
体がついていけないです。
用心棒漬けな毎日で、身の周りだけ時は幕末って気がします。

で、
「へしこ」って何??
くさやみたいなものだろうか。
さっそくぐぐってみると・・・鯖の糠漬けですかぁ。→Wikipedia「へしこ」
「お主なら退治できそうだ」
「次に喰う」
と、息がぴったりの弥次喜多ぶり。ぷっ。

あらすじ 
見廻組、桂小五郎人違い殺害ならびに証拠隠滅容疑

野良犬の旦那の化粧が、
ほぼ全シーン勝負メークで、見目麗しき限り。
しかも、ついでに万平旦那も、
特に眉のあたりが、いつもより垢抜けた、イケメン気味なメーク。

桂小五郎そっくりさんなゲスト役に、舟橋元さん。
見廻組 佐佐木只三郎に、穂高稔さん。

穂高さんについては、「天を斬る」レビューで、不覚にも
舟橋元さんと見間違えた過去を持つ自分としては、
人違いした見廻組を笑えない。
今回めんたま見開いてよく見ねば。

はじめから、桂小五郎襲撃に、乗り気じゃない沖田君
さすがな第六感。
しかも
「そんなこわい人、そう何人もいるもんじゃない」というような台詞のところ、
沖田本人もその「何人」かに勘定されているに違いなく、
強烈な説得力です。

沖田の眼力で、最初の不幸は免れたものの、
兄は一転、見廻組の凶刃に斃れる。

被害者の妹の小料理屋で、
偶然呑んでいた野良犬の旦那万平旦那は、
斬られた侍と残された妹のため、それぞれ奔走する。

喪に服す小料理屋で、妹の喪服に注目。
現代の喪服は、衿と足袋以外黒尽くめですが、
妹は、金糸の入った、いい袋帯を締めている。
櫛は白だけど、かんざしは珊瑚?紅いのをしている。

考証が勝った結果か、美術上の演出なのか、
判断はできませんが、
日本語と同じで、きものの約束事も、
世につれ変化するものと考えてよさそうだなあと感じます。

案の定、非を認めない見廻組に、
野良犬の旦那は眞葛ヶ原で決闘を挑み、仇討ち本懐。
急報を聞いて小料理屋へ押し寄せる新選組。

一触即発のピンーチ!
だが、ふと妹の存在を認めた沖田、事の真相を即座に悟り、
万平旦那に無心されていた斬死顛末書を手渡す。

沖田ファンの皆さん、ご覧じたか?
もちろん、チェック済みですよね?
封筒の裏!

チラっとしか映らないけど、
美術さん、きっとここ、絶対こだわったはず。似せたはず。

ちょっぴりだけ現存するという沖田総司の手紙、
随分と以前に、「歴史読本」等で署名の部分を見かけましたが、
彼の書き癖、たしか、「沖」の字が大きめで、
さんずい偏の部分を全部続け字気味に書く雰囲気だったはず。

具体的には、↓こんな感じです。ちょっと見難いけど。




��amazonから拾ってきました。もうちょっと大き目の画像は、
右上のスライドショーにも追加)


マニア受けまでをも意識したサービスシーン!
芸が細かい。一瞬にすら抜かりない結束組。

映ってないけど、これだけ細かい結束組の仕事、
きっと「田総司」の部分も似せたはず。
見えない部分にまで気を配っているだろうことまで伝わる画面。
ブラボー、ブラビッシマ結束組

ラスト、見廻組に付け狙われ、
包囲される野良犬の旦那がまた、抜刀しなくても
フェロモンビームだけで勝利しそうなカッチョ良さ。

ここで、ラスト前のサービスショットを一枚。
野良犬の旦那 見返りサービスショット
野良犬の旦那って、鞘は朱色だったのかぁ。
袴も、黒かと思ってたら紺色というか藍色というか。牟礼さん色?
うひゃー、カッチョイイ見返りシーンありがとうございました。

左右田さんにも、
二枚目とは言わない、せめて二.五枚目シーンを!!
時々お願いします。

7 件のコメント:

  1.  お待たせしました。
     いつもながらの、かもんさんの細かい観察すごいです(笑)。沖田の添え状の名前まで見るとは。ビデオの有り難さというのか。私は今回は新選組の手入れの細かい描写に見入っておりました。「燃えよ剣」では、余り見ることのなかった岡っぴきの活躍。監察部の活動は、「燃えよ剣」では、山崎、島田二人よく目立っていましたけどね。物語では、兄に会って嬉しい妹の心情が細かく演出されていたと思いますね。そして兄が死んでからの、妹の叫び、二人の苦労がよくわかりました。見廻り組にかけあいに出かける、野良犬。組頭佐々木は自分の同士を信頼して、野良犬の豪気に驚く様子。野良犬の強さは、はかり知れませんね。沖田ファンにとっては、精悍な沖田を見てさぞ満足だと思います。われらが、品田さんの知恵は、沖田の添え状ですが、時勢にうといと思われるのに、沖田の名前の有効性はよく理解なさっているみたい。品田料理編の詳しい解説かもんさんありがとう。

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  2. はじめまして。
    軽快な文章、ユニークかつ鋭い視点、楽しくロムさせて貰ってましたが…ブラビッシマ!ついにでましたね!ってことで唐突ですが、おじゃまします。
    沖田の筆跡、そうでしたか!全然気づいてませんでした。さすが、かもん様。おかげさまで、ついでに濁り酒の謎も解けました。そこまでこだわる美術さん、野良犬が大徳利で清酒は無い、しかもカラーだしって当然こだわったはずですよね。
    あと喪服、今でも地域や宗派の違いがあるでしょうが、江戸時代は西洋の影響で黒に変わってきた過渡期で特に色々だったようです。おばさんの韓流・華流ドラマ知識では向こうの一般人は現代も白のままみたいですよ。でも四十九日まで祭壇も白一色が基本なので色彩美の可能性大なのではと思いました。
    結束先生の原作の段階では「日照り雨」と迷った末、京都と栗塚さんの美しさ、そして左右田さんの持ち味!へしこ!で参加作品に選ばれたんじゃないかって気がするんですが。古参のファンの方はご存知かもしれないですね。
    初めてなのに長々とずうずうしく失礼。
    では、これからも楽しいブログを続けてくださいね!

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  3. 大炊かもん2008年6月23日 19:01

    辰七さん今晩は。
    マニアックすぎるシャウトに
    コメントありがとうございます。
    >兄が死んでからの、妹の叫び
    同感です。結束先生って、どーしてああも、
    若い女の台詞がお上手なのでしょうか。
    血風録の「虎徹」「紅花緒」でも感じますが、巧い!
    >時勢にうといと思われるのに、沖田の名前の有効性はよく理解
    そこが、万平旦那の底知れぬ魅力の一つです。
    ��それから先日は 記事中でコマーシャルまで
     していただいてしまって、恐縮しております。
     ありがとうございます。)
    星砂さん、はじめまして。
    まさか結束ファンが、
    ブラビッシマに食いついてくださるとは!
    >濁り酒の謎も
    しかもここ、撮り直したのか、最初からカラーか、
    ちょっと気になるシーンですよねー。
    モノクロだと、決め台詞のあとに、お酒が
    「だばっ」
    と出てしまいそうになり、
    若干「おっとっと」気味になっていますが、
    ��毎回↑気になっている方は多いはず)
    カラーだと、「だばっ」の前で
    ストップモーションになっていますよね。
    >向こうの一般人は現代も白のまま
    成る程!三国志ヲタとして、これは同感です。
    ちなみに、東アジアの花嫁は赤傾向、
    但しこっちは白、ってあたりも、何だか面白いですよね。
    >原作の段階では「日照り雨」と迷った末
    「日照り雨」も、いい話ですよねー。
    左右田サービスシーンもよーく見て、
    また後日、暑苦しく叫ぶ予定です。
    こちらこそ、
    いつも長文絶叫お読みいただき、有難う御座います。
    ROM専の皆さんにも、あわせてお礼です。

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  4. 大炊かもん2008年6月24日 18:57

    補足です。
    >モノクロだと、決め台詞のあとに、お酒が
    >「だばっ」
    気になって見比べました。
    モノクロの方は、液体が透明ですね。
    やっぱりカラー用に撮り直しですね。
    こだわるなぁ。結束組。

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  5. 喪服ですが、待っていた~「仇の名は」でモノクロでも留袖に派手な櫛と紋付袴、結婚式と同じでした。当時、京ではそうだったのかもしれませんね。

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  6. 大炊かもん2008年7月31日 23:22

    服飾情報ありがとうございました。
    人生の通過儀礼・非日常の装いって事で、
    そんな風だったのかもしれませんね。
    以前、意外にも花嫁は紅ではなく白無垢な歴史?
    と書き込んだ気がしますが、今日の岩村百合子ちゃんを見たら、
    打ち掛けの八掛は、どうも緋色っぽいような・・・。
    服飾史も結束脚本同様に、
    ちょっと覗き見しただけでも実に深いですね。

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  7. いつも参考にしております。
    また遊びにきます。
    ありがとうございます。

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