2007年12月24日月曜日

【時専】忠臣蔵 最終回(後半)

ちまたはクリスマスムード一色ですが、
むしろこういう日こそ、ネットの隅で武士道を叫ぶ!


「寺坂の回想」という趣向が終盤で生きてきています。
これは「忠臣蔵」初見のかたも、見易かったことでしょう。GJ!

さて、名場面はやっぱり、
後世の脚色に決まっているとわかっちゃいるものの、
中村梅之助演じる、
吉良邸隣家の殿様という設定の土屋さま!

ありがとう土屋さま、ありがとう!
武家の心意気は、かくありたいもの。

吉良様が、炭小屋に隠れていたというのは、
いままでいろんな本を読んだ限りでは、本当のことだと思って
よさそうですが、

その発見に至る過程も、それぞれの「忠臣蔵」で
さまざまに脚色されていてみどころの一つ。

寝床発見

「まだぬくい! 遠くには行っていない!」は、
アナログな捜査手法として、ベタですがやはり、
外せない名場面・・・。

実際には、抜け穴はなかったのではないか、というのが私見ですが、
「壁の抜け穴」に気づくきっかけも、

今回のように「掛け軸が揺れて」気づく手法と、
「手燭の炎が不自然に揺れて」気づく手法と
おもに二種類か。

抜け穴アリの場合は、その穴を伝って出たところが
だいたい炭小屋の前。
ここで、
炭小屋に向かって足跡がついている場合と、
足跡が消してある場合と、
これも、おもに二種類とみてよいか。

抜け穴なしの場合は、
ど根性で探し出す場合と、
炭小屋を一度調べて、戸は開けたままだったはずなのに・・・閉まってる?
不審に思う場合と・・・。

この辺も、四十七士の執念をどう描くか、みどころです。
そして、現場指揮官としての内蔵助が、頑として、
「必ず居る」
と、揺るがないところも、いつの時代も、大事の時には
こういう上司に率いられたいもの、という願望の反映かもしれません。


最近の結末は、四十七士の白装束で終わるケースが
多く見受けられますが、
泉岳寺への引き上げ途中、
片岡千恵蔵主演の(・・・どの忠臣蔵だったか)、
永代橋(かな?)詰で終わるのも、
味があっていいカンジです。

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