いよいよ討ち入り前夜。
キタ━(゚∀゚)━!!源蔵さまvv
それはさておき。
前半ハイライトは、やっぱり名場面:南部坂雪の別れ
これについては、最近の演出には物言いなんです。
去年の、「瑶泉院の陰謀」を見そこねたので、
これは物言いの外におきますが・・・。
大石、千坂の間者に気づく
↓
仕官すると嘘をつく
↓
瑶泉院怒る
↓
大石、亡君への焼香を願い出る
↓
瑶泉院、とりつくしまもなく断って退出
↓
大石、戸田に巻物を預けて帰る
この大筋は、フィクションとしても、これでよかろう。
しかし、
三次浅野家のお姫様で、その後は播州赤穂の藩主の正室な
瑶泉院が、眦をあげて怒る姿は、
いただけない。
制作側は、近頃、
瑶泉院さまを軽んじては居ないか?それとも、女子と小人は養いがたし、とばかりに
無意識にヒステリックに描いてはいないか?
「畳の上以外歩いたことがない」と思われる人種は、多分、
小さい頃から喜怒哀楽を、抑制する訓練を受けているはずだと
思うのです。
特に、負の感情は、「ご不興を買った」ということで
人の命を奪いかねないことと、言い聞かされて育つはず。
忠義の行動を望むとしても、それは多分、そっと胸のうちで。
仇討ちは無いと聞いて落胆しても、誰を責めることもなく。
大映の時代劇華やかなりしころの忠臣蔵シリーズでの
瑶泉院の描き方、これにすぐるものはありません。
大石が仕官をすると聞いて、
一瞬、えっとまばたきを忘れるような表情をして、
その後、だんだんと悄然としながら、
静かに
「内蔵助にも身の振り方があろう」と、いうような言葉をかけ、
でも、
「殿への焼香は許しません」と、ここだけは譲らずに、
そして、
「体をいとえよ」
というようなことを言って、始終静かにふるまって、立ち去る。
くーーーーー!シビレますぅ!
これこそ、身分もあり、たぶん教養もある、
ご後室様のお振る舞いというものです。
なるべく、21世紀の時代劇でも、この演出でお願いしたいものです。
瑶泉院が後悔するのは、
「忠義の士を口汚く罵ってしまった」
ではなく、
「大石の本心を見抜けずに、別れを惜しまず、
殿へのご焼香も許さなかった自分」
でなければならないと思うのです。
皆様はいかがご覧じますでしょうか。
スミマセン、この南部坂の件は、いつかネットの隅っこで叫ぼうと思っていたものですから、長々と。
源蔵サマはヨカッタ!
勝野さんも好演。(誰がやっても快男児な、いい役ではあります)
吉良家お隣の主に、中村梅之助さん!まだまだつづく、豪華配役。
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