左右田ファンサービスキタ━(゚∀゚)━!
天地正大流薪割り万平旦那。
思うに、このシーン、何度かNG出ていたのでは?
二本目を割るとき、
「えへん」と小さく咳払い。
口元や顎のあたりに手を持っていくしぐさは、
心理学的には「軽い緊張や不安」
を拭うものとされているはず。
ここ、演出じゃないなら、NG出ていたのかもと、想像です。
いやー、大体、左右田さんは、
薀蓄台詞も多いし長いし、立ち回りのほかに、
飯炊き・お運び・介抱・魚釣り、
そのうえ薪まで割る多才っぷり。若干NG出ても不思議ではない。
さて、
いつもの結束風前振りで、チラッと
野良犬の旦那が、地元ヤクザでバイトしているのが映り、
一方、となり町の旅籠で稼ぎを待つ無一文の万平旦那は、
薪割り・飯炊き指南・子守りアドバイザーそして
まむし酒レシピ伝授と、泊り客なのにいそいそと働いている。
最悪の場合に備えて、心証を良くしておこうという
根回しも兼ねているが、これはやらずにはいられない性分。
なにしろ、営業をはじめたばかりの旅籠という設定。
幸せそうな、若夫婦の旅籠に、
突如としてたれこめる暗雲。結束お家芸。
冒頭で出てきた島帰りのごろつきが、
いわくありげに旅籠に押しかける。
おかみさんは、坊やを連れて緊急避難。
ただならぬ様子を観察する万平旦那。
しかも、おのおのがた、お聞きめされたか?
「客だからって、威張って怒鳴っているのは、
近頃はやらねぇんだ。」
技あり!いや、一本でしょうこれは!一本!
昨今めずらしくなくなった「クレーマー」
昔からそういう手合いは居たとみるべきか、
それともその発生を見透かされていたとみるべきか。
結束、いつもながら深い。
つづいて天地正大流サービスシーン。
ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
快哉!!!!!!
だけど、この件が厄介な愛憎のもつれと知り、一旦は自重。
ごろつきどもが、
おかみさんと坊やを略取した先では、
親分と野良犬の旦那が呑んでいる。それを品田万平は、知らない。
親爺の口から語られる、おかみさんの辛い過去。
真実を知って慟哭する主人と、重苦しいムード。
錯乱する主人を諭し、女房奪還作戦に同行する
万平旦那。偶然やってきた新太も一緒。
坊を、自分の子と決め付けているごろつき。
実に下衆だ。
万平旦那のいうとおり、遺伝子上も夫婦の子かも
知れない、むしろそうかも知れないのに、
そう言い囃すことで、この女と自分の鎹にしようという薄汚さ。
拭いきれない疑惑に、
必死で抵抗し、立ち向かう、おかみさんの台詞が切々としている。
毎度、女心をよくとらえている結束脚本には恐れ入る。
そこへ、万平旦那と新太の即席コンビが
なぐりこみ。
見た?
見た??
万平旦那、廊下ダッシュしてきて、曲がり角でジャンプ!!
見よこの雄姿を!!
左右田ファンサービスシーンありがとうございます。
そのあと、おかみさんを庇いながらの立ち回り、約74秒。
八面六臂の働き。まさにヒーロー。
ありがとう。結束組。ありがとう。
三人の働きもむなしく、いつもの結束ビターエンド。
決して、バットエンドではない。
この夫婦の幸せについての、結束流の回答なのかもしれない。
今は非常事態で、お互い心が一つになっているが、
長い人生、特に坊が難しい年頃の時期など、
「やっぱりあいつの子なのではないか」
などという詰まらぬ疑惑が、
家族の絆に亀裂を生じないとはいえない。
子供も物心つくと、驚くほど鋭く敏感なことがある。
一瞬の一抹の疑惑を、見透かし、心に闇を作ることは大いにある。
爺やに育てられ、
「おとっつぁんと、おっかさんは、坊が赤子の頃に亡くなってなぁ」
という真実の方が、もしかしたら坊は、
まっすぐに生きやすいかもしれない。
と、
架空の他人の人生ながら、
深々と考えさせられてしまいました。
いつもながら、結束信二、只者ではない。
ところで前回から、撮影が羽田さんという人に変わっている。
雪山遠景が続いているから、
スケジュール的に出張ロケOKな人に頼んだとか、
そんな経緯なのだろうか。
それにしても川谷拓三、芸歴長っ。
かもんさん、こんにちは!
返信削除鉄腕ダッシュ風からアクションまで、この回の万平旦那、大活躍でした。
左右田さん「大忠臣蔵」でも台所方だったり、「花の乱」でも薪割りシーンがあった気がしますが、実生活もマメな方だったらしいですね。NGどうでしょうね。興味あるな。でもビデオ無いため、今なら撮りなおすでしょ!ってシーンもたまにありますよね。
いつもながらのビターエンドから坊の行く末までいきましたか。さすが、かもん様。さすが結束先生。
こんにちわ、いらっしゃいませー。
返信削除いやーもお、超ファインプレイに惚れ直しましたー。
>今なら撮りなおすでしょ!ってシーン
あ、そーか。(←万平旦那風に)貴重なフィルム。
あのNHK様ですら、大河黄金期のフィルムに上書きして
使っていた時期があったらしいという、もっぱらの噂。
>実生活でも器用
すると、余裕で
「一発オッケーでお願いしまーす」
「うーん、やるだけは、やってみるがね」
だったのかも知れませんね。薪割り。
>さすが結束先生。
本当に45分なのか?というぐらい、毎回深いですよね。
結束の深い罠に陥ちると、
出てくるのが容易ではありません。気をつけろ!