侍の魂を手離した、あきれた侍・権田半兵ヱ。
ここで、権田さんが食い気キャラであるだけではなく、
地獄耳キャラでもあることが視聴者に明かされる。
しかも、凸凹トリオが待つボロい旅籠に到着早々、
熱燗一升と、夜食おにぎりを注文。
相変わらず給食係をつとめている。
牟礼さんと櫻井さんは、
行き掛かり上、侍の用心棒を引き受けて宿場はずれの
祠に潜んでいる。
そこへ、冒頭でボロ旅籠で投宿を断られた
浪人と、病身の弟子とその妻の三人連れが
うろついている。
この浪人、弟子かわいさに連れ歩いているかに見せかけて
その妻女に横恋慕の下心が、
実在したかもしれない話だ、と、背中が寒くなります。
さて、お弁当を差し入れようと、
権田さんと凸凹トリオが出かけると、道端で
呼吸不全に陥っている弟子を、妻が介抱しているのに出会う。
権田さん、
結局、冒頭で投宿できなかった旅籠に連れてきて
手厚く介抱。
病身の弟子は、師匠の人品高潔を露ほども疑わず、
病床にあっても師匠のことを気にかけている。
が、視聴者には、その師匠は胡散臭い人物らしい
場面が次々と披露される。
苦しい。
純真な瞳は、実は時に曇った目と同様であることがある。
一途に信じる気持ちが、目を曇らせることがある事実を
結束先生は痛いほど抉り出す。
しかし、そうであったとしても、
純真であり、一途であることは潔く、真実美しい。
いつものビターエンドでしたが、
今日の脚本はいつにも増して深かった。
一夜の悲劇も、ボロ旅籠の主人夫妻には
迷惑な他人事というのも、リアルです。
明日は、「雪割人形」!
しかし、川谷拓三も、芸歴長っ!
天を斬る 第14話から最終回までDVDで
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