志賀直哉原作『赤西蠣太』。あかにしかきた akanishi kakita
北大路欣也さん版を見直して、思った秀逸シーンは、
青鮫(原作では銀鮫)が初めて出てくる前のシーン。
蠣太が原田甲斐屋敷に使いをする途中、
めしやに寄って、
「飯粒は残しておいて欲しい、白湯を所望したい、それから筆と硯を
拝借したい」
という場面。
急に、密偵としてのキビキビとした演技と、
時代劇ならではのアイテム。
デジタルな世界では、暗号という「封」をするのだけれど
アナログでの封、そしてハ/ッ/キ/ン/グ/のしかた、
とても面白い場面でした。
原作に無いし、片岡千恵蔵版にも、あったかどうか?
とてもいい場面です。
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